公益財団法人 西宮市大谷記念美術館/四季折々の草花が美しい日本庭園のある美術館です

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展覧会/イベント
西宮市100周年 めでたい松展
祝いましょう。松の絵さまざま
2025年10月25日(土)〜11月30日(日)
狩野晴真《蓬莱山図》西宮市大谷記念美術館蔵
狩野晴真《蓬莱山図》
西宮市大谷記念美術館蔵
「松」は雪中にも青々として徳を示すとともに、めでたい画題として、親しまれてきました。本展では、様々な「松」が描かれた江戸時代の作品を紹介します。「松」にまつわる様々な絵をお楽しみください。また、西宮市の市制100周年をともに祝います。

松は日本に自生しており、古くから親しまれてきた樹木です。しかし、造形や文芸の題材として取り上げられるにあたっては、中国の大きな影響を受けています。中国では紀元前16世紀以前の夏王朝の時代から、松に特別な意味を持たせており、春秋時代(前8世紀〜前5世紀)に生きた孔子は『論語』の中で、厳しい寒さに耐える松を、逆境に屈することのない喩(たと)えとしています。唐時代(7世紀〜10世紀)には松そのものが絵画の主題となり、繁栄や長寿を祝う吉祥としての松も造形されるようになりました。このような意味を持つ松が奈良時代、平安時代の日本に伝わり、絵画や文様に取り入れられることになります。北宋時代(10世紀〜12世紀)に水墨山水画が盛んになると、日本でも松に様々な精神性を託す文人画が描かれるようになります。中国の影響を色濃く受けた松が描かれる一方で、松に対する日本独自の信仰や物語に由来する造形も生み出され、発展していきます。
本展では、室町時代から江戸時代にかけてつくられた、さまざまな松の絵画と工芸品をご覧いただきます。

(1)山水画 理想郷、桃源郷
文人画に描かれた理想の場所 桃源郷である蓬莱山図

(2)実在の松
富士山、松島、須磨、高砂、住吉、大坂名所 ほか

(3)松が主題
松が主題として描かれた画 雪松、老松、若松 ほか

(4)松とさまざまな取り合わせ
動物(鶴、亀、鷹、虎、鹿、猿 ほか)、植物(梅、竹 ほか)、その他(旭日、月)

(5)物語に描かれた松
中国故事、伏見常盤、住吉明神図、高砂図 ほか


主  催
公益財団法人 西宮市大谷記念美術館
後  援
西宮市、西宮市教育委員会
酒井抱一《円相に寿老図》個人蔵
酒井抱一《円相に寿老図》個人蔵
尾形乾山《松燕子花図》個人蔵
尾形乾山《松燕子花図》個人蔵
森徹山《松図》個人蔵
森徹山《松図》個人蔵
中村芳中《高砂図》個人蔵
中村芳中《高砂図》個人蔵
会期
2025年10月25日(土)〜11月30日(日)
前期:10月25日(土)〜11月11日(火)
後期:11月13日(木)〜11月30日(日)
※一部の作品の展示替を行います。
休館日
水曜日
開館時間
午前10時~午後5時(入館は午後4時30分まで)
入館料
一般1,200(1,000)円、高大生600(400)円、小中生400(200)円
*( )内は前売料金(税込価格)
*20名以上の団体料金は各料金より100円割引
*前売券はローソンLoppi(Lコード55278)で取り扱い、または当館にて販売(前売り券の販売は10月24日(金)まで)
*西宮市内在住の一般の方は1,000円、西宮市内在住65歳以上の方は600円(いずれも要証明書呈示)
*ココロンカード・のびのびパスポート呈示の小中生は無料
*心身に障がいのある方及び介助者1名は無料(要手帳等呈示)
松割 氏名に漢字の「松」が含まれる方は当日一般料金より100円引き(要証明書呈示)
リピーター割引 本展の一般半券呈示で当日一般料金より200円引き
関連イベント
講演会やワークショップなどを予定
>イベントの詳細はこちら

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